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知的財産の会の記事 > 知的財産の会論文誌 Vol.1 No.4 (2007年5月号) > コンテンツ特許、コンテンツ関連特許の提唱
コンテンツ特許、コンテンツ関連特許の提唱
投稿者: Admin 掲載日: 2007-5-10 (1678 回閲覧)
コンテンツ特許、コンテンツ関連特許の提唱

1.コンテンツの保護

 情報化社会の進展とともに、コンテンツの保護の要請は高まってきている。

 現在、コンテンツの保護は著作権で行なわれている。しかし、著作権による保護だけでは、コンテンツを適切に保護することはできない。

 コンテンツそれ自体ないしはその周辺事項について特許による保護を拡大することが重要である。

 コンテンツそれ自体について認められる特許(コンテンツ特許)や、その周辺事項について認められる特許(コンテンツ関連特許)を認め、拡大することが必要である。

2.コンテンツ自体の特許による保護

 現在は、コンテンツそれ自体は、情報の単なる提示として、「技術的思想の創作」に当たらないという問題点がある。

 特許法が作られた時代には、情報化社会は存在しなかった。しかし、現在ではコンテンツ自体にも、一定の場合、特許による保護を認めるべきである。

 特許法の「自然法則の利用」、「技術的思想の創作」等の要件を見直し、コンテンツそれ自体にも特許による保護を広げることが考えられる。

 これにより、日本は、世界初のコンテンツ立国を成し遂げるべきである。

 著作権による保護だけでは、コンテンツを適切に保護することはできない。どの国よりも先に日本に有利なように保護範囲を広げる戦略が重要である。

 従来は、コンピュータ関連発明など、アメリカが特許の保護の範囲を自国に有利なように広げる提案をして、日本、ヨーロッパがそれに追随するかどうかを決めていた。

 追随することにも利益はあるが、自国に有利な保護範囲の拡大を先んじて提案すれば、より大きな国益が得られる。

 そして、アメリカなど他国が自国の有利なようにコンテンツへの特許の保護の拡大を主張した場合、日本に有利に拡大の仕方と他国に有利な拡大の仕方とでバーターをすることで、保護の拡大国を事実上広げていくことが重要である(コンテンツ特許の相互承認戦略)。

 たとえば、アメリカは漫画特許、アニメーション特許を認める代わりに、日本は映画特許を認めるというようにである。これにより、コンテンツの特許保護に積極的な国が相互にコンテンツ特許を承認すれば、やがてコンテンツ特許は世界で認められるようになり、先行した日本は大きな利益を受ける(コンテンツ特許国家戦略)。

 保護されるコンテンツ特許の例は、以下のとおりである。

 (1)漫画特許

  請求項例: 未来の科学製品を取り出す次元ポケットを備えた猫型ロボットが登場する漫画。

 (2)アニメーション特許

  請求項例: ポケットに入るモンスターを採集して育成し、他のポケットに入るモンスターと戦わせることにより成長させるシーンを有することを特徴とするアニメーション。

 (3)ゲーム特許

  請求項例:「ぱっくんぱっくん」という音に同期して口を開閉してえさを食べる自キャラクターを有するゲームであって、パワーアップのためのえさを食べると自キャラクターが敵を食べることができるモードが一定時間継続することを特徴とするゲーム。


3.コンテンツの周辺事項の特許による保護

 「自然法則の利用」、「産業上の利用性」「技術的思想の創作」、「進歩性」等の要件を見直すことにより、コンテンツ関係、食品関係、日本文化関係などの事項について特許による保護の範囲を拡大することを検討すべきである。

 たとえば、以下のようなものが挙げられる。

(1) 日本の誇る漫画やアニメーションの表現手法

 日本の漫画やアニメーションには、人物の感情表現手法やシーンの移り変わりの手法など、多くの独創的な表現手法が用いられ、これが日本の漫画やアニメーションの国際競争力に大きく貢献している。現在では、コンピュータのハードウェアに関連させれば特許できるものがあるが、保護が限られている。「自然法則の利用」等の要件を外すことにより、より広い保護が可能になる。

(2) 新しい日本食の工夫

 たとえば、新しいすし料理、新しい工夫を凝らしたラーメン等が考えられる。現在では、一定のものは特許により保護されているが、産地や地域ブランド等で発明を特定すると技術的意義が不明確とされるおそれがある。「技術的思想の創作」、「進歩性」等の要件を緩和することで、より広い保護が可能になる。

 請求項例:秋刀魚を含む魚系のだしと、とんこつを含む動物系のだしをほぼ均等に用い、北海道産の小麦粉を細麺とし、高知県産の春菊と日高産のわかめをトッピングに使用したラーメン。

 料理技術の体系化と特許化も必要である。現在は、料理技術は体系化されずに秘密にされている。製法等は特許出願されているものがあるが、「自然法則の利用」「技術的思想の創作」等の要件を外すことにより、料理技術についてより広い保護が可能になる。

(3) 新しい日本のファッション

 たとえば、技術に裏打ちされつつも斬新なデザインの服などが挙げられる。現在では、技術的な特徴について特許、デザインについて意匠での保護となって分かれてしまい、両者の組合せを適切に保護しにくいという問題がある。発明の定義から「技術的思想の創作」を外すことにより、特許におけるより広い保護が可能になる。


4.コンテンツの保護に向けて

 現在、コンテンツの保護は著作権で行なわれている。しかし、著作権による保護だけでは、コンテンツを適切に保護することはできない。

 コンテンツ特許、コンテンツ関連特許を認め、拡大することによって、コンテンツの保護を拡大することが重要である。

著作権者 会員ID331 投稿受領5月9日
 

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